検証さつき
DAIBOUCHOUさんは、5年半で資産500倍を達成した専業投資家さんよ。
投資はじめ
不動産株の集中投資&信用取引で資産200万円を10億円に増やしたそうですね!
検証さつき
ええ。ただ、2008年リーマンショックの影響で10億円の資産は、半分以下に激減してしまったそうよ。
投資はじめ
噂では「当時、残った資産は1億円にも満たないのでは?」との声も散見されますね……。
検証さつき
しかし資産激減の経験を踏まえ、研究をもとに改善に改善を重ね、株式投資家として復活を果たしているわ。
投資はじめ
現在は「守りながらも攻めて着実に増やす」という新しいサイクル投資法を開発したんですよね!
検証さつき
ええ。ちなみに詳しい資産額は公開されていないけど、現在の数億円とショック相場から見事に持ち直したんですって。
投資はじめ
また、20年のコロナショックでも配当込みで17~18%程度のプラスだったそうですね!
検証さつき
そうなのよ。今回は、資産激減から見事な復活を遂げたDAIBOUCHOUさんの投資手法を解説していくわね。
Q&A一覧(クリックで表示)
DAIBOUCHOU氏の新サイクル投資法とは?
投資はじめ
DAIBOUCHOUさんの「新サイクル投資法」って、どんな手法なんですか?
検証さつき
「新サイクル投資法」は、業績を重視しながら様々な銘柄に分散投資する手法なんだそうよ。
投資はじめ
分散投資というと、どれくらいの数の銘柄に投資しているんです?
検証さつき
インタビューによると2021年時点で、DAIBOUCHOUさんは300以上の銘柄に超分散投資しているんですって。
投資はじめ
確か、テンバガーハンターの愛鷹さんも800銘柄ほど保有する超分散投資派の投資家さんでしたよね。
検証さつき
そうね。分散することでリスクを軽減させながら、リターンを狙っていく長期投資のセオリー的な手法と言えるわ。
投資はじめ
なるほど! ちなみに、損切りや利確のタイミングって、どう決めているんでしょう?
検証さつき
DAIBOUCHOUさんは、損切り・益出しルールはあえて決めないんですって。
投資はじめ
となると、超長期保有で株価が上がるのを、じっくり待つスタイルなのかもしれませんね。
検証さつき
そうね。基本的に、株価が下がっても安心して持ち続けていられる根拠のある銘柄を選ぶようにしているそうよ。
投資はじめ
なるほど。DAIBOUCHOUさんって、どんな銘柄に投資しているんですか?
検証さつき
DAIBOUCHOUさんの日本株保有リストは、成長株の割合が多いんですって。
◆DAIBOUCHOU 日本株保有リストの分類◆
(1)成長株
予想PER10~15倍程度の「割安成長株」から、30倍近い「割高成長株」まで幅広く分散
予想PER10~15倍程度の「割安成長株」から、30倍近い「割高成長株」まで幅広く分散
(2)資産バリュー株
PBR1倍以下、時価総額が会社の純資産金額以下が基準
(3)収益バリュー株
予想PER10倍以下
(4)株主優待株・高配当株
優待株:資産バリュー株・収益バリュー株を探す中で使いたい優待の銘柄
高配当株:連続増配など着実に配当が増えている銘柄
検証さつき
成長株の中でも「割安成長株」を選ぶことが多いんだそうよ。
投資はじめ
億り人の井村俊哉さんも「割安成長株」で成功した凄腕投資家さんですよね。
検証さつき
そうね。DAIBOUCHOUさんも成長株にせよ優待株にせよ、基本的に割安性を重視する傾向があるみたいね。
投資はじめ
そうなんですね! DAIBOUCHOUさんの銘柄選定基準について、もっと詳しく教えてください!
DAIBOUCHOU氏の銘柄選定基準
検証さつき
DAIBOUCHOUさんは銘柄を選ぶ際、以下4点を大事にしているそうよ。
①成長株
②EPSの伸び
③従業員数の増減
④ビジネスモデル
投資はじめ
DAIBOUCHOUさんは、成長株の中でも「割安成長株」に投資することが多いんですよね?
検証さつき
ええ。予想PER10~15倍程度の割安成長株を保有している場合が多いそうよ。
投資はじめ
PER(株価収益率)は、株価が割安かを判断するもので、「株価÷一株当たり利益」で算出されるんですよね。
検証さつき
ええ。簡単に言うとPERは、企業が生み出す価値(利益)に対して、何倍の価格で買われているかが分かる指標ってことね。
投資はじめ
同じ500円の株でも、1株当たり5円の利益ならPER100倍、1株当たり50円の利益ならPER10倍となりますもんね。
検証さつき
そうそう。つまり「PERが低い=より多くの利益が望める銘柄」と言い換えることが出来るわね。
投資はじめ
ですね! それに、利益が多ければ、配当金などで、株主に還元される金額も高くなりやすいですもんね。
検証さつき
そうなのよ。PERは「投資資金を何年で回収できるか」としても参考となる指標と言えるわ。
投資はじめ
となれば、PERが低い銘柄を選んでおけば、おおよそ損はしないってことですね!
検証さつき
そうね。ただ、PERが高い=必ずしも割高ではないことは、覚えておいた方が良いと思うわ。
投資はじめ
PERが高い=必ずしも割高ではない、って一体どういうことです?
検証さつき
現状のPERが高くても利益の伸び率があれば、PERは後々下がって、割安になっていくからなのよ。
投資はじめ
確かに……! もし今のPERが30倍でも、年間30%成長する企業だとしたら、3年後のPERは13倍台ですもんね。
検証さつき
そうなのよ。それに、長期的に株価上昇が続いている銘柄の予想PERは、平均よりも高い場合が多いわ。
投資はじめ
となると、PERが低いことと、株価が上がることは、必ずしもイコールには成り得ないってことですね。
検証さつき
その通り。そのためDAIBOUCHOUさんは、今後の成長性を見越した上で、30倍近い「割高成長株」までを保有しているそうよ。
投資はじめ
なるほど。ですが今後の成長性って、どうやって見極めればいいんでしょうか?
検証さつき
DAIBOUCHOUさんは今後の成長性を見極めるために、業績の中でもEPSの伸びを重視しているわ。
投資はじめ
EPSは一株当たりの利益のことで、企業の収益力を判断する際に使われる指標なんですよね?
検証さつき
ええ。「当期純利益÷発行済株式数」で算出できるんだけど、EPSは値が大きいほど企業の収益が高いと判断されるわ。
投資はじめ
ちなみに当期純利益は、総合的な利益から、費用もろもろ差っ引いて、1年間で稼げた利益のことなんですよね。
検証さつき
ええ。ただDAIBOUCHOUさんは、EPSの値が大きいだけではなく、EPS成長率が年々伸びているかを重視しているわ。
投資はじめ
一株当たりの利益(EPS)が伸びていれば、配当金などで、株主に還元される金額も増えていきやすいですからね。
検証さつき
そうなのよ。それにEPSが伸びていれば、売上高の伸びがイマイチでも、収益性の高い事業を抱えている可能性が高いからね。
投資はじめ
ちなみにEPS成長率って、「(当期EPS-前期EPS)÷前期EPS×100」で計算できるんですよね?
検証さつき
ええ。一般的にEPS成長率は、0%以上で成長/0%以下で後退と判断されるわね。
投資はじめ
なるほど! ところで業績以外には、どんな点をチェックしているんでしょう?
検証さつき
DAIBOUCHOUさんは業績以外にも、年次報告書をチェックすることが多いそうよ。
投資はじめ
年次報告書って、その企業の経営戦略や、財務状況、将来のビジョンなどが書かれた総合的な報告書ですよね?
検証さつき
ええ。年次報告書の中でも特に「従業員の増減」を見ることが多いんですって。
投資はじめ
どうして従業員の増減をチェックするんですか?
検証さつき
成長企業にとって人材は業績拡大のエンジンだから、あまりに減っているようなら生産性が低下しかねないと考えているそうよ。
投資はじめ
なるほど……! 最近では、人材不足が深刻化していて、倒産するケースも増えているみたいですもんね……。
検証さつき
そうなのよ。23年1月~2月の人材不足関連倒産は前年同期の2.6倍増となっているそうよ。
投資はじめ
人材不足に対する政策も検討されていることから、人材派遣・人材紹介が国策銘柄として注目されていますよね。
検証さつき
そうなのよ。成長性の高さとともに、従業員の増加と定着率をチェックしておくと良いかもしれないわね。
投資はじめ
ですね。ところで、DAIBOUCHOUさんって、どんな業種の銘柄に投資することが多いんです?
検証さつき
DAIBOUCHOUさんは業種よりも、継続的に利益が伸びていくビジネスモデルかどうかを重視しているそうよ。
投資はじめ
継続的に利益が伸びていくビジネスモデルというと、例えば……?
検証さつき
例えば、ストック・ビジネスはサブスクリプションを採用している事業が代表的な例として挙げられるわ。
投資はじめ
ストックビジネスって、一度、契約をしたら、その契約が終わるまで継続して対価が得られるビジネスモデルでしたっけ?
検証さつき
ええ。音楽や動画配信サービス、新聞や電話・プロバイダーなど月額サービスが代表的ね。
投資はじめ
他にも、電気・ガス・水道などのライフラインや、賃貸、通信費などもストックビジネスに該当するんですよね。
検証さつき
ええ。要するに、安定的に継続収入を見込める企業の銘柄がターゲットってことかしらね。
投資はじめ
なるほど! 確か億り人のwww9945さんも、ストックビジネスの成長株に投資されているんですよね?
検証さつき
ええ。www9945さんの場合、ストックビジネスの他にも生活に根付いたビジネスモデルを展開する企業の成長株に注目しているわ。
投資はじめ
DAIBOUCHOUさんの手法とも通ずるものがあるので、参考にしてみると良いかもしれませんね。
DAIBOUCHOU氏の経歴
検証さつき
DAIBOUCHOU(大膨張)さんは、1973年生まれの個人投資家さんよ。
投資はじめ
現在、Twitterやブログなどで有益な投資情報を発信する投資インフルエンサーとして活躍しているんですよね。
検証さつき
ええ。またDAIBOUCHOUさんはフィスコソーシャルレポーターとしても活動中よ。
投資はじめ
著書には「DAIBOUCHOU式 サイクル投資法」などがあるそうです。
◆DAIBOUCHOU氏の書籍一覧◆
2006年:書籍「5年半で資産500倍! DAIBOUCHOU式 サイクル投資法」を出版
2018年:書籍「DAIBOUCHOU式 新・サイクル投資法」を出版
DVD「割安成長株の極意」をリリース
2019年:DVD「DAIBOUCHOUの銘柄選択術 」をリリース
2018年:書籍「DAIBOUCHOU式 新・サイクル投資法」を出版
DVD「割安成長株の極意」をリリース
2019年:DVD「DAIBOUCHOUの銘柄選択術 」をリリース
検証さつき
DAIBOUCHOUさんは、今年で投資歴23年のベテラン投資家さんで、2000年5月に株式投資開始したそうよ。
投資はじめ
初代「サイクル投資法」で資産200万円から10億円に増やしたんですよね!
検証さつき
ええ。ちなみに初代「サイクル投資法」とは、不動産株への逆張り集中投資のことで、04年には資産1.5億円を達成しているわ。
投資はじめ
06年に10億円を達成し、専業投資家として独立されたんですよね。
検証さつき
そうそう。ただ、ライブドアショックで資産が6億円に減少してしまったようね。
投資はじめ
ライブドアショックの後、半分を日本株・もう半分を中国株で運用し始めたみたいですが……、
検証さつき
当時は市況が悪く、中国株は、みるみるうちに下落してしまったとのことよ。
投資はじめ
中国株の下落から、追い打ちをかけるように、08年9月にリーマンショックが発生したんですよね。
検証さつき
ええ。リーマンショックの影響で、ほとんどの株が半値~数分の1にまで下がったようね。
投資はじめ
2008年末のブログにてDAIBOUCHOUさんは「ポジションを全て解消した」とのことですね。
検証さつき
状況からかんがみるに、当時の日本株のポジションは、ほとんど利益にならなかったことが考えられるわ。
投資はじめ
しかも当時のDAIBOUCHOUさんは「現物と信用の割合が1:1くを維持する予定」と語っていたんですよね?
検証さつき
ええ。そのため、株価が半分になるとDAIBOUCHOUさんの日本株の資産はゼロになった可能性が高いと考えられるわ。
投資はじめ
リーマンショックの影響で残った資産は1億円あるかないかではないか、との噂がされていましたよね。
検証さつき
そうなのよ。DAIBOUCHOUさんはリーマンショック後の09年、日本経済の低迷を感じて日本株投資を休止しているわ。
投資はじめ
そのため、2008年以降の資産額は非公表となっているみたいですね。
検証さつき
そうなのよ。ただ、2010年に日本株への投資を再開し、現在の超分散投資スタイルにシフトしているわ。
投資はじめ
現在では、資産バリュー株や高配当株、成長株など多くの銘柄に分散投資を行っているんですよね。
検証さつき
ええ。ちなみに2008年以降の資産推移は非公開となっているけれど、インタビューによると、
◆DAIBOUCHOU氏の資産推移◆
2017年1月:6億円
2018年10月:6億6000万円
検証さつき
といったように、ライブドアショックあたりの資産額まで回復しているそうよ。
投資はじめ
DAIBOUCHOUさんは数多の苦労を乗り越え、株式投資家として復活しているんですね。
DAIBOUCHOU氏の新サイクル投資法まとめ
検証さつき
DAIBOUCHOUさんの新サイクル投資法についてまとめると、
①300以上の銘柄に超分散投資
②損切り・益出しルールはあえて決めない
③成長株から優待株まで幅広く保有
④割安で成長しそうな企業の銘柄を好んでいる
⑤従業員数やビジネスモデルも加味
検証さつき
といったところかしらね。
投資はじめ
ただ、300以上の銘柄に分散するとなると、損切り・利確もしないから、相当な資金力が必要かもしれませんね。
検証さつき
でもDAIBOUCHOUさんも、最低単元(100株)しか買っていない銘柄も多いんだそうよ。
投資はじめ
なるほど。じゃあ一気に買い集めようとしないで、少しずつ買い集めてみると良いかもしれませんね。
検証さつき
そうね。株で稼ぐ方法って1つじゃないから、自分に合った手法や銘柄を選べると良いかもしれないわね。
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