ラインチャートとロウソク足の違いを教えて?

投資はじめ
先輩、ラインチャートとロウソク足では、どちらが初心者向きだと思いますか?
検証さつき
初心者向き?そんなの考えた事無かったわ。
投資はじめ
ロウソク足って独特な形でとっつきにくいんですよね。日本独特のものみたいだし、世界的に使われているバーチャートの方が良いのかな?と思って。
検証さつき
そういう考え方も有るのね、勉強になるわ。
投資はじめ
僕はバーチャートの方が見やすいんですけど、日本国内でメジャーなロウソク足を覚えるべきなんでしょうか?。
検証さつき
自分が覚えやすい方を覚えればいいんじゃないかしら?

 

ラインチャートとは?

ラインチャートは、株価の終値の推移を折れ線グラフで表したものです。ライン=線、チャート=図なので、想像しやすいのではないでしょうか。終値のみの推移であるためシンプルで、トレンド=モノの流れを捉えるのに最適なチャートです。

例えば、株式ニュースで、「本日の日経平均株価は、前日比○○円高の○○円です。」と言うように報道された後に、折れ線グラフが表示されます。その折れ線グラフのことをラインチャートと言います。

例えば、寄付から10分毎に、現在の株価を引けまで記録し、折れ線グラフにすると、それもまたラインチャートと言えます。と言う事は、ある時点ともう一つ別の時点の最低2つの時点の数値が必要になります。

少し難しい話ですが、株価が上がった、下がったと言うときを想像してみてください。そうです。株価が上がった、下がったと言うときは、1つの時点、例えば、今日の株価の終値だけを見てもわかりません。いつと比べて上がったのか、下がったのかが必要になるので、最低でも、比較の対象になる時点の株価と今の株価の2つの数値
が必要になると言う事ですね。

この2つの点を、3つ、4つと増やしていくと、今、株価は上がっている傾向にあるのか、下がっている傾向にあるのかが分かります。この傾向のことを、トレンドと言います。ですので、ラインチャートの場合は、必ずしも終値である必要もありません。寄付値でも、最高値、最安値の折れ線グラフにしても良いですし、それに終値を付けたしても、そのトレンドを見ることが可能です。

 

 

 

バーチャートとは?

バーチャートは、当日の株価の高低を棒グラフに表したものです。バーチャートには、3本値チャートと4本値チャートの2種類が存在します。アメリカなどの欧米では、後ほどご紹介するローソク足よりも、3本値チャートが主に使われています。日本では、2000年代のインターネット取引が普及し始めた頃には、株式サイトでも4本値チャートを使っているような所もありましたが、今では、ローソク足が主流となっています。

バーチャートは、当日の株価の高低を棒グラフに表しますので、必ず高値と安値の2つの数値が必要になります。3本値チャートでは、高値と安値に終値を加えます。終値は、棒線グラフの右側に付け足されます。4本値チャートでは、3本値チャートに寄付値が、終値の反対側の左側に付け足されます。

このバーチャートを、5分毎や1時間毎、1日毎で時間軸で並べていくことで、株価のトレンドを見ることができます。もし、エクセルで3本値チャートを作ってみる場合、完全なラインチャートではないのですが、バーチャートに、ラインチャートを加えることで、3本値チャートに近いもは作れるかと思います。エクセルのグラフ機能の一つに、近似曲線と言うものがあります。この機能を使うことで、終値のトレンド予測に近いものを見ることができるかと思います。

3本値チャートの場合、寄付値をチャートに反映させませんので、4本値チャートよりも無駄がなく見やすいと言うことで利用されている方もいます。4本値チャートの場合は、3本値チャートのデメリットをカバーしている点で、利用されている方もいます。今では、信用取引や夜間取引の影響で、前日の終値と当日の寄付値が一致しないケースも多くあります。そのため、どの時点で、前日終値と当日寄付値がズレているのかを見ると言う事で、4本値チャートが使われます。3本値チャートより、さらに細かい分析を行うと言う事になります。

その分、チャート図が複雑になりますので、見難いと言う方もいますので、どちらが優れているとも言えません。この4本値チャートは、次にご紹介するローソク足チャートの原型となります。4本値チャートは、陽線と陰線と言う2つの分類があります。陽線とは、寄付値が終値よりも低い場合を言います。これは、株式相場が上昇トレンドに向かっていると言う事を意味していますので、追加投資や売却のタイミングを計る時の状態になります。

陰線は、陽線の反対で、寄付値が終値よりも高い場合を言います。これは、株式相場が下降トレンドに向かっていますので、保有株式の売却や損切り、買い増しのタイミングを計る時の状態になります。

 

バーチャートの説明、高値、安値、始値、終値

バーチャートの説明

 

ローソク足チャートとは?

ローソク足チャートとは、バーチャートの4本値チャートとほぼ同じ構造です。一般的には、陽線を赤字で表し、陰線を青字で表している所が多いのですが、特に色彩の決まりがある訳ではありません。エクセルなどで、ご自身でローソク足を作られる際は、完全に好みです。もし、投資顧問業などの専門家の方に、アドバイスを受けるようであれば、陽線、陰線の確認は必要となりそうです。

こうすることで、視覚的に、陰陽トレンドがつかみやすいと言う事で、どの証券会社でも、初期設定として使われています。そのため、4本値チャートを使用する方よりも、ローソク足を分析に使う方も、必然的に多いことになります。

ローソク足の説明

このローソク足は、寄付値と終値の間が、4本値チャートよりも太く表示され、寄付値が左側、終値が右側と言う事もありません。そこに、最高値と最安値の棒線が飛び出していて、見た目がローソクのように見えることから、ローソク足と呼ばれています。

ローソク足の各パーツには、名称があります。最高値の棒線の飛び出している箇所を「上ヒゲ」、最安値の棒線の飛び出している箇所を「下ヒゲ」と言います。そして、寄付値と終値の太い部分を「柱」と言います。ローソク足の解説などを見ると、こうした専門用語が出てきますので、覚えておくと良いでしょう。

ローソク足は、先にも述べた通り、色彩によって陰陽を分けます。そのため、視覚的な情報面で瞬時に陰陽の判別がつきにくいと言う事で、色彩に惑わされることのない4本値バーチャートを使う方もいます。

ーソク足は、視覚的にトレンドが分かるというメリットがある半面、それだけ多くの情報量があると言う事は、その分、誤った情報や見せかけのトレンドと言ったものも出てきます。情報量は多ければ多いほど、有利に働くケースもありますが、反対に、リスクも多くなるとも言えます。

・大陽線(陽の丸坊主線)
大陽線は、上ヒゲがないため、寄付値から終値にかけてまで、常に買い続けられていることを意味します。
大陽線が出ていると言うことは、まだまだ上昇途中である可能性が高く、上昇する力が強い時に表れやすい形です。このケースでは、追加投資や売り手控えと言うポジションを取っても良いと言えます。

・大陰線(陰の丸坊主線)
大陰線は、下ヒゲがないため、寄付値から終値にかけてまで、常に売り続けられていることを意味します。
大陰線が出ていると言う事は、大陽線と対局で、まだまだ下降の途中である可能性が高く、下降する力が強い時に表れます。このケースでは、売り抜けや損切り、買い手控えのポジションを取った方が良いとも言えます。

 

大陰線大陽線

・下影陰線(陰のカラカサ)
下影陰線は、長い下ヒゲが特徴の陰線になります。一旦、下値をつけたものの、終値にかけて持ち直してきたと言う事を表しています。下降トレンドで、下影陰線が頻繁に出てくる場合、上昇トレンドの切り替えが近いと見て取れますので、買いポジションに切り替える検討もできます。ただ、下影陽線ではないので、下げ止まり感が出てきたと言う程度のことなので、すぐに買いポジションになると言う訳ではありません。

・下影陽線(様のカラカサ)
下影陽線は、長い下ヒゲが特徴の陽線になります。一旦、売られ続けていたのですが、終値にかけて買戻しが入り、結果的に上昇したと言う陽線になります。下影陽線がある場合は、下降トレンドから上昇トレンドの切り替えのタイミングで見受けられることが多いため、買いポジションを取ると言う事も考えられます。上昇トレンドの場合は、まだまだ上昇トレンドが続いていることを意味しますので、買い増し等も検討できます。

 

 

・上影陽線(陽のトンカチ線)
上影陽線は、長い上ヒゲがある陽線になります。一旦、高値をつけますが、終値にかけて売られ、小幅な上昇で終わったと言うことを表します。この上影陽線は、上昇トレンドが弱まっている時に多く見受けられる傾向で、上昇トレンドの黄色信号のトレンドを示していると言われています。このケースでは、売り抜けや損切りの検討をした方が良いとも言えます。

・上影陰線(陰のトンカチ)
上影陰線は、長い上ヒゲが特徴の陰線になります。一旦、高値をつけたものの、終値にかけて売られ続け、最終的には下落で取引を終えています。上影陰線は、上昇トレンドよりも下降トレンドの方が強いことを意味しています。上昇トレンド中に、上影陰線が出てくると、上昇トレンドに黄色信号が灯ったことを示していると言われています。

 

 

投資はじめ
やっぱりローソク足は覚える事が多くて大変そうですね。
検証さつき
確かに、寄付値、終値、最高値、最安値の4つの指数と、ローソクの形状からトレンドも読み取れるから難しく感じるかもね。初心者向きじゃ無いかもしれないけど、投資顧問会社の助言を受けるんだったら、ローソク足の基本位は押さえておいた方が良いわよ。

 

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