★ゆとりある老後のために必要な貯蓄額はいくら?
金融広報中央委員会が毎年実施している「家計の金融行動に関する世論調査(平成28年)」で、老後の生活費や貯蓄に関して、アンケートによる全世代(20代~70歳以上)の平均額の回答が公表されています。
●老後のひと月当たり最低予想生活費 27万円
●年金支給時に最低準備しておく貯蓄残高 2,016万円
(引用元 All About )
公益財団法人生命保険文化センターによると、世帯主が60歳以上の無職世帯(2人以上世帯)では、毎月約7万円の赤字、単身無職世帯では約4万円の赤字があり、貯蓄を切り崩して生活をしているという報告出ています。
世帯主が60歳以上の無職世帯(2人以上世帯)を例にとると、可処分所得およそ18万円に対し、支出は24万8千円で、月々の赤字は6万8千円となります。
金融広報中央委員会の2016年「家計の金融行動に関する調査」を見ると、単身世帯の金融資産保有額の平均は822万円となっています。そのうち、預貯金が48.8パーセントと保有資産の多くを占めており、現金での貯金はおよそ401万円となります。次いで、債権や株式、投資信託といった有価証券がおよそ237万円で28.8パーセントを占めます。単身世帯の場合、貯蓄だけでなく投資の割合が大きいことに気づかされます。
同調査の2人以上世帯以上の場合はどうなるか。金融資産の保有額は、平均で1078万円となります。単身世帯との差は256万円です。同項目で比較をして見ると、預貯金の割合は55.3パーセントと、単身者よりも大きくなります。有価証券は16.1パーセント。2人以上世帯の特徴として、生命保険の割合が18パーセント弱と、11パーセントである単身者に比べ大きいことがわかります。2人以上世帯では、より安定的な割合を組んでいる人が多いということになります。