エリオット波動って何?

投資はじめ
先輩、エリオット波動って怪しくないですか??
検証さつき
なによ、その詐欺サイトを見つけたときみたいな口ぶりは

 

エリオット波動の説明

エリオット波動とは?

エリオット波動とは、ラルフ・ネルソン・エリオットが唱えた株式投資についてのテクニカル理論を言います。具体的には、市場平均の推移を表そうとするものなので、個別銘柄には必ずしも当てはまらないと言う特徴があります。それが、同じテクニカル分析の一つの移動平均線やローソク足と違った点でしょうか。

この理論によると、ひとつの相場には「上昇5波動」と「下降3波動」があると言われています。実際には小刻みに値段が変動しています。

 

つまり、上昇時にはジワジワと「底上げ」しながら上げていく事が多く、下降時には一気に下落して、一度は反発するという事です。こうした点からもお分かりの通り、エリオット波動は、計量経済学のような理論的なものではなく、経験に基づいた経験則と言う事になりますね。

これらの波動については、「上昇5波動のうち第3波動が最短になることは無い」という理論があります。と言う事は、第3波動が最も短くなる波動の捉え方は、そもそも波動の捉え方自体に誤りがあると解釈されています。

 

フェイラー(トランケーション)とは?

エリオット波動は、相場のトレンドを波に見立てその動きを分析していることは何となくお分かり頂けたでしょうか。それでは、波の動きを少し詳しく見て行きましょう。

まずは、フェイラーまたはトランケーションと呼ばれている波動です。

上昇第5波の最高値は通常上昇第3波よりも高くなりますが、時折第5波の最高値が第3波の最高値を超えられずに下回る場合があります。この波形はフェイラー(トランケーション)と呼ばれています。フェイラー(トランケーション)は、相場の転換点となる可能性が高い波形とされています。実際の投資活動では、第3波で買いを入れ、第5派で売り抜けると言う事は難しいようです。

 

エクステンションとは?

トレンドの勢いが強い場合は上昇5波または下降3波を超えて波動が描かれることがあります。これをエクステンションと呼びます。エクステンション(波の延長)は、エリオット波動のイレギュラー形成パターンです。

衝撃波と呼ばれる波のうち上昇の波は1波動目・3波動目・5波動目になります。これが基本パターンなのですが、このうち1つがさらに細かい5つの波を形成し、値幅が大きく上昇するというのが、エクステンション(波の延長)の特徴です。この5つの波(エクステンション)は3つの上昇波(衝撃波)のうちどれかに含んでいる確率は高いと言われています。

例えば3波動目で5つの細かい波を形成すれば、5波動目ではエクステンションが起こらないのです。また1波動目や3波動目で5つの波を形成しなければ、5波動目でエクステンションとなります。

これである程度は相場を予想できると言う事ですね。1波動目と3波動目で普通の衝撃波であれば、5波動目はエクステンションとなって上昇すると予想できるし、3波動でエクステンションとなれば、5波動目は普通の衝撃波にしかならないと考えられます。

また5波動目でエクステンションが起こったときは、次の修正での下降ではエクステンションの始点まで戻り、さらに、そのあとエクステンションの終点である高値まで上昇することが多いと言う傾向があります。言い方を変えれば、エクステンションの5波動目を1往復半するということになりますね。

さらに、エクステンションの傾向として、1波動目でエクステンションがでることは稀です。1波動目というのは市場参加者がまだ上昇に懐疑的なので、波の延長は起こりにくいと言えますね。

 

上記2つについては、エリオット波動でテクニカル分析を行う際の一例です。この他にも、様々な分析点があります。エリオット波動での分析は、上記以外にもあります。先にもお伝えしている通り、エリオット波動は、あくまでも経験則です。経験則だと言う事は、どの時点をどの波動と捉えるかは難しい、要するに恣意的な要素が強くなると言えます。

また、どの投資分析でも共通して言えることですが、あくまでも投資分析は過去に基づいての予測です。どの投資分析でも絶対的な指標は存在しません。ただ、投資分析を行うことで、勝率を上げられる可能性は高まります。少しずつ知識を積み重ねて、ご自身の投資活動に活用しましょう。

 

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