チャートの窓開けと窓埋めって何?

投資はじめ
先輩、最近ローソク足の勉強してるんですけど、「窓開け」と「窓埋め」について教えて下さい。

検証さつき
感心ね、何が分からないの?
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窓開けとは、隣り合うローソク足の間に、窓のようにぽっかりとした穴が開いてしまうことです

例えば、前営業日の終値と当営業日の寄付値で、何で株価が異なっているんだろう?株価データを取っている方やローソク足を使用して分析を行っている方には、こんな疑問を持たれた方もおられたのではないでしょうか?私も、そんな一人だったのです。株式投資を行っていると当然の話なのですが、株式売買は、いくらで売りたいと言う人と、いくらで買いたいと言う人の金額と数量が合致した時に、売買成立=株価となりますよね。それが、夜間などの営業時間外に売買注文が入り、株価が約定していただけの話だと理解しています。
そうした売買があると、前日の最安値と当日の最高値の間が、ぽっかりと空いてしまう時があるのです。株価データだけを取っていると、少し分かり難いのですが、ローソク足だとわかります。

それが、窓開けと言う事になります。

チャートの窓開けの説明

 

 

窓埋めは、窓開けの後に開いた窓が閉じることをいいます。この窓開け、窓埋めは、ほぼ全てのトレーダーが狙い目とする現象だと言われているので、トレードをおこなう上で避けては通れないポイントだと言われています。

 

チャート窓埋めの説明

 

 

 

 

窓埋め理論とは?

子供の頃に、よく言われた方も言われたのではないでしょうか?使ったら、片付ける。戸を開けたら、必ず締める。そして、窓を開けたら、必ず締める。

こうした傾向が、株価チャートに当てはまるようで、窓開けをしたら必ず埋まるという安易な傾向が生じています。
そこで、開いた窓は、必ず締まると言う考え方で、「窓埋め理論」というように呼ばれています。結論としては、あくまでも傾向なので窓埋め理論をうのみにして取引をすると、最終的に待っているのは大損の可能性が高まると言うことです。

窓開けは、安易な窓埋め理論に使うのではなく、強烈なサポートラインやレジスタンスラインと言ったポイントとして活用します。サポートラインとは、下値支持線と言って、下値圏で下落する値段を支えている価格帯のことをいいます。対するレジスタンスラインとは、上値抵抗線といい、天井圏で上昇する値段の抵抗となっている価格帯のことをいいます。

このポイント押さえておくと、窓開けが発生したときは、大きなチャンスへとつながる可能性が高まります。

 

 

窓開け2パターン

窓は強いサポートライン・レジスタンスラインになると言う事は、お伝え済ですね。この点を知っているか否かで、その週の戦略が変わってきます。逆に、窓を見落としたままトレードを行うとと、連敗する確率が高まります。窓が節目(=多くのトレーダーに意識されるポイント)だと言うことを表していると言えますよね。

と言う事で、くれぐれもチャートに窓ができたら、その価格帯で株価が推移すると言うことを強く意識するようにしましょう。特に、株式投資の場合は、市場がオープンする月曜日から、クローズする金曜日までの一週間を区切りとして、相場が形成される傾向があります。

その点を踏まえた所で、窓開けのパターンについてです。窓開けにはギャップアップとギャップダウンと言う2つのパターンがあります。

ギャップアップとは、窓開けの中で、直前のローソク足よりも高い価格で、次のローソク足が始まっているものをいいます。

ギャップアップ チャート説明

ギャップダウンとは、ギャップアップの反対で、窓開けの中で、直前のローソク足よりも安い価格で、次のローソク足が始まった場合のことをいいます。

チャート説明 ギャップダウン

市場がギャップアップでスタートし、その後、価格は上昇し、ギャップアップした価格と同じ位置まで戻ってくると言う様な傾向があります。このように、開いた窓を閉めるように、価格が窓開けの起点となった水準まで戻ることを、「窓埋め」といいます。このように窓開けが発生すると、その窓が埋まる傾向が非常に多いのです。そのため、トレードを行なうときには、窓開けがあれば窓埋めを意識しておくことはリスクの観点からも有効だと言われています。ただし、あくまでも傾向なので注意点があると言うこともお忘れなく。と言う事で、注意点になります。

•窓は必ずしも埋まるとは限らない
•あくまでもトレンドであって、根拠がない。根拠のないトレードで常勝はできない。

です。何度も言いますが、テクニカル分析は、トレンド分析であって、慣習を分析理論にしたものです。そのため、理屈で説明できるような理論と言うものは、存在しません。あくまでも、トレンドから勝率を高めたり、損失幅を低くするための参考です。

 

窓は必ずしも埋まるとは限らない

「開けた窓は、その後、埋まる」という窓埋め理論は、投資の世界では根強いものがあります。窓が埋まるケースもあれば、埋まらないケースもあり、「窓は必ず埋まる」という根拠のない迷信を前提としたトレードで勝ち続ける
ほど、投資の世界は甘くないということです。

根拠のないトレードで勝てるほど甘くない

そもそも窓埋め理論は、現在の相場と逆向きに張る「逆張り理論」です。逆張り理論とは、投資手法(スタンス)の一種で、相場の下落局面で買い、上昇局面で売るという投資手法です。株価が適正水準より
も大きく下落したときに買いを入れて、反発したところで売るというような、一見、相場の大きな流れに逆らって動くような投資スタンスです。反対に、相場の上昇局面では買い、下落局面では売るという手法を「順張り」といいます。

逆張りのポイントは、何を基準に株価を評価して取引するかがポイントです。一般的には移動平均線からの乖離率などのテクニカル分析を用いることが多いケースもあります。ファンダメンタルズ分析を用いて行うケースもあります。

そのため、ギャップアップするということは、買い圧力(=上昇圧力)が強い証拠だと言えます。そこで売りポジションを持つということは、その買い圧力に逆らっているということ、要するに逆張りだということです。ギャップダウンは、売り圧力(=下降圧力)が強い証拠です。そこで買いポジションを持つのは、売り圧力に逆らっていますので、こちらでも逆張りだと言う事です。

投資で勝つためには、トレンドの流れに乗ることが鉄則だと言う事は言うまでもないことですね。トレンドの流れに逆らう逆張り理論は、そうそううまくいくものではありません。特に、横ばいの後に売り注文が急増して、価格を大きく下げているトレンドの場合、レンジ相場をブレイクして下降トレンドが発生する可能性を第一に見ておくべきだと言えます。

 

窓は強力なサポートまたはレジスタンス

では、全く窓開け理論を使ってはいけないのかと言うと、無視はできないと言えます。なぜか。窓開け理論を信奉するトレーダーがいる限り、そうしたトレンドが形成される可能性もあると言えるからです。窓開けができた価格帯は、将来的にサポート(支持帯)、またはレジスタンス(抵抗帯)になります。実際の所、窓開けの本当の有効性は、窓埋め理論ではなく、こうしたポイントにあると言う所が重要なのです。

ブレイクは、通常、サポートライン(支持帯)またはレジスタンスライン(抵抗帯)で、何度も反発を繰り返した末に、そのラインを突き抜けることで起こるトレンドがあります。つまり、ブレイクが起きるには、必ず、サポートラインかレジスタンスラインが存在していることを意味しています。

市場のオープンのときにギャップアップしているトレンドがあります。そこから相場が上昇した後、何度も下降を繰り返して、窓を埋めそうになります。ただ、その度にギャップアップの価格帯がサポートライン(支持帯)となって反発しています。その後、数日間、窓は開いたままの状態があります。チャートの左端から右端までよく見てみると、相場は上昇トレンドになっている傾向があります。上昇トレンドの中で、一度、下げそうになったところ(下降トレンドに転換するかどうかというところ)でギャップアップが発生し、上昇トレンドに回帰するという傾向が多いのは否定できません。そのため、ギャップアップの価格帯がトレンド回帰した水準なので、サポート(支持帯)として機能しそうなことが予測できると言え
ますね。このように、窓開けした場合は、安易に埋まると判断せずに、それまでの流れを把握しておく必要があります。トレンドの方向に窓を開けたのか、それともトレンドとは反対方向に開けたのかを見極めるようにすることがポイントになると言えます。

 

窓開けは売買の偏りによるトレードチャンス

結論として、窓開けは、しっかりとした分析をもとに根拠をもってトレードをする人にとっては、非常に重要度の高いチャンスだと言えます。ただし、安易な窓埋め理論に走る人にとっては、手痛い大損を経験する可能性が高いと言う事はお分かり頂けたのではないでしょうか。そこで、安易な窓埋め理論には絶対に走らないように、もう一度、窓開けができる理由を考えて見ます。たとえば、ギャップアップは、買い注文が急増することにより発生します。相場が開いている時であれば、買いが急増しても、注文自体は成立するため、窓を開けることなく、価格は上がっていきます。しかし、週末では、市場がクローズしているので、注文は成立しません。そのため、週明けのオープンまで買い注文がどんどん溜まっていきます。

そして、オープンと同時に、溜まっていた買い注文が溢れでてくるのです。これが、週末の終値と、週始めの始値が乖離する理由ですね。ここで注目していただきたいのは、このとき、各ポジションを持ったトレーダーが急増しているということです。買いポジションを持ったトレーダーにとっては、ギャップアップの価格帯が損益ゼロ地点になります。そこから上昇すれば利益になりますし、下落すれば損失になります。

つまり、今後、ギャップアップの価格帯での、トレーダー同士の売りと買いのせめぎ合いが激化するのです。これが、窓開けが、強烈なサポート(支持帯)または、レジスタンス(抵抗帯)となる仕組みとなると言う事です。

窓開けした価格帯が、節目(=多くのトレーダーに意識されるポイント)となって、その後の相場に影響を与えています。このポイントを見逃さずに、相場の流れを見極めることができれば、正しいトレード戦略を立てることができます。窓開けの価格帯は何度も、支持または抵抗となるので、一度だけではなく何度も利益を得るチャンスが訪れる可能性があります。

このように、窓開けができたときの本来のセオリーを知ることがじゅうようであることは言うまでもありませんね。こうしたトレンドをうまく掴み、ご自身の投資に役立ててみてはいかがでしょうか。

 

 

検証さつき
そんなに難しい理屈じゃないと思うけど、どのあたりが分からないの?
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投資はじめ
はい、「窓開け」にたいしてなぜ「窓閉め」じゃなくて「窓埋め」なんでしょう?普通窓は埋めないですよね?
検証さつき
そんな事気にした事も無かったわ。

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